マキエマキ写真展 
一笑百媚


 
 
マキエマキ写真展 一笑百媚

2019年から、一般的な「ポートレートモデル」の枠に嵌らないモデルに声をかけて撮影をしてきた。
モデルに求めた条件は「30歳以上であること」
ホモソーシャル社会では、若くて、自己主張の弱い女性が好まれる。
 「気が強い」という言葉は、女性に対して、しばしばネガティブなイメージで使われ、自分の支配下に置けない女は、価値が無いものとして遠ざけられる。
女は、女に生まれたと言うだけで、少女の頃から男性の性の客体としての価値を認められて大人になるが、若さを失えば価値がないと見做され、存在や人格を否定される。私の作品を見に来る多くの女性から「30歳を過ぎたら自分の価値がなくなると思っていた」と言う言葉を聞くし、私自身も30歳になるのが怖かった。
 でも、考えて欲しい。それは自分の価値がなくなるのではなく、支配する側の男性にとって「動産」としての価値がなくなるだけのこと。女嫌いの女体礼賛男たちから「価値が無い」とみなされることが悲しいことであるはずがない。自分の人格を認めずに、性の客体、生きる動産として扱うような者たちにジャッジされることの方がどうかしているのだから。
 私たちは、何よりもまず、人間なのである。

 
展示概要
 本展示では、50歳にしてセルフポートレートに目覚めた写真家マキエマキのセルフポートレートと、オーバー30の女性9人をマキエマキが撮影したポートレートを展示しています。
 「昭和のエロ」をテーマにセルフポートレートを発表し続けるマキエマキの世界に入ったモデルたちの生き生きとした表情をご覧ください。
 作品と一緒にモデルたちの「私がカメラに立つ理由」を展示しております。それぞれのモデルの背景を知ることで、より、展示を楽しんでいただけることと思います。

開場時間
5月2日(火)〜5月6日(土)
11時〜20時
5月7日(日)
11時〜17時

入場料500円 ノベルティ付き